平岡 瑞希さん

松山市在住20代。2人の子ども、夫の、4人家族です。
高校卒業後、9年間の会社員生活ののち起業。
現在は社会保険労務士法人を経営しています。

◆ 働く上での価値観・暮らしの価値観

価値観って、変化し続けるものだと思います。
仕事でも子育てでも、「こうでなければいけない」というものは何一つありません。

そう思うようになったキッカケは、高校に入学直後、不登校になったことです。
半年後には完全な引きこもりになり、家出をし、大阪で2年半、一人暮らしをしていました。
“フツウの”10代のレールを外れてみて、はじめて、レールの外側にも無数の人生があることに気づきました。
同じように引きこもりの人。学校に行っていない人。会社で働く以外の暮らし方。
あるいは、レールの上で真っすぐに生きている人。必死でもがいている人。

以来、人の数だけある価値観・変化し続ける価値観をそれぞれ尊重することが、私の考え方の軸になっています。

仕事で一番大切にしている姿勢は「素直であること」。
周りの人の意見・視点・考え方を素直に聞くこと。聞いたことは素直にやってみること。
素直さはその人の成長力そのものです。


◆ 仕事と家庭を両立する上で大切にしていること

正直に言うと、全然両立できていません。
『ワークライフバランス』という言葉を聞くようになった当初、『理想のバランスが取れていること』を指すのだと思い、聞くたびに苦々しい気持になっていました。

だけど、ワークライフバランス、が指すのはなにも水平が取れていることではない…と今は思います。
仕事、生活、なにか一方にナナメっていてもいい。「あなたはどんなふうに傾いていますか」がワークライフバランス…と今は捉えています。

わが家では、仕事で不在がちな私に対し、夫が育児のほとんどを担ってくれています。
県内で暮らす両親・義両親もサポートしてくれています。

子どもは親が育てるものではなく、みんなで育てていくものだと思います。
母の言うことと、おばあちゃんの言うことが180度違うのは、当たり前です。正しさは人の数だけあり、親が言うことが正しいとは限らないんです。
子どもには、多くの人に接するなかで、自分なりの価値観を見つけていって欲しいと思います。

◆ みなさんへメッセージ

職業生活での命題は、「えひめの金融リテラシー向上!」です。
私自身、お金に振り回された10代でした。親子そろって金融リテラシーがなく、高校の学費をめぐるケンカは、不登校の一因でもありました。
マネープラン・ライフプランを大切に、誰もが活き活き生活できる職場・地域を作りたい。

個人向けのマネー講座や個別相談はもちろんのこと。
ライフプラン研修や、企業年金の導入など、社労士として「職場」に関わる中でも、お金の教育を大切にしています。
https://hanamizuki.or.jp/