WIPとは

WIPとは

人・企業・地域をつなぎ、豊かな未来を創ることを目指し活動するNPO法人ワークライフ・コラボ(所在地:松山市緑町1丁目2-1、代表:堀田真奈)と、子育てに優しいまちづくり・人づくりを目指し活動するNPO法人子育てネットワークえひめ(所在地:松山市衣山1丁目221−1、代表:山本由美子)が協働し、継続就業のためのプログラムを構築しました。

WIPは仕事と子育てに前向きになり、働く人がやりがいをもって活き活きと働き続けることを目指したプログラムです。

WIPの背景

1.労働力不足が加速化している今、

人の採用や従業員の継続就業に、ますます関心が高まっています。「仕事と家庭の両立」は本人のみならず、企業、社会全体で解決していかなければいけない問題です。下記調査(※)より、従業員の継続就業支援に取り組む企業においては、離職率が低く優秀な人材が集まり、社員一人ひとりが成長していく傾向にあることがわかりました。
(※)平成28年度、NPO法人ワークライフ・コラボでは松山東雲女子大学の協力を得て、県内企業(約600社)へ「育児期の従業員におけるワークライフバランスに関するアンケート」を実施しました(回答159社)。アンケート結果では、企業規模、業種問わず多くの企業において「人材不足」であり、だからこそ、人材定着や確保のためにワークライフバランスへの取り組んでおり、取り組みを進めている企業からはその成果も感じているという調査結果を報告しています。

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2.仕事と家庭の両立をめぐる現状

「第1子出生年別にみた、第1子出産前後の妻の就業変化」より、女性の出産後の継続就業は依然として難しい状況にあることがわかります。
(資料)国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査(夫婦調査)」より

3.専業主婦世帯と共働き世帯

夫婦共に雇用者の共働き世帯は年々増加しており、勤労者世帯の過半数が共働きとなる中で、現状では家事や育児は母親中心で、負担が女性に偏っています。
(資料)厚生労働省「厚生労働白書」、内閣府「男女共同参画白書」、総務省「労働力調査特別調査」、総務省「労働力調査(詳細集計)」より

4.父親の家事・育児の関わり⇒意欲は増加の一途

「家事や育児に、今以上にかかわりたい」と答えた男性は、9年間で10.3%アップ!しかしながら、父親の意欲は高まっているのに、実態(帰宅時間など)には変化なく、父親が子育てや家事を担うための時間は足りていない状況です。女性だけでなく男性も「仕事と子育て(家事)の両立」に問題を抱えており、男性も子育てができる職場の環境づくりは必須です。
(資料)ベネッセ教育総合研究所「第 3 回乳幼児の父親についての調査」より

5.平成29年度、NPO法人ワークライフ・コラボでは、

公益社団法人えひめ女性財団より調査研究助成金を採択し「愛媛で子育てをする男女のワークライフバランスに関する調査 」を実施いたしました。結果からは、子ども2人目の育児休暇からの復帰が重要であり、大切なのは「休みをスムーズに取らせる」ことではなく「仕事のやりがいを感じてもらい、いかに両立の不安を取り除くか」が定着につながるための大きなポイントだということがわかりました。